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池口朝章・友美いけぐちともあき・ゆみ さん
2014年10月 Uターン
出身地:津山市
現住所:津山市
職業:自営業・パン屋(朝章さん)
   パン屋(友美さん)

「自分の店を持ちたい」という夢を津山で叶えることができました。

Uターンとikepanをオープンした経緯

朝章さん:20代の前半から、自分のお店を持ちたいという夢があったのですが、ただ漠然と考えていただけで、これといった行動をおこすこともありませんでした。ずっとなあなあな日々を過ごしていましたが、20代後半になって、突然100%のヒラメキでパン屋さんになろうと決めました(笑)。仕事も趣味だったバンドも全部やめ、パン屋さん修行の為に倉敷に移住しました。約2年程倉敷で生活し、「独立できる!」となかば勘違いな自信がついた頃、津山に帰ってきてikepanをOPENしました。

――津山に帰ってきた理由は?

朝章さん:はじめから、修行が終わったら津山でお店を出そうと決めていました。津山でお世話になった友達や家族や前の職場の方に、「自分の作ったパンを食べてもらいたいなー」と思っていたので。

友美さん:お店を出すのは初めてのことですし、家族のサポートが必要だったので、津山以外は考えられませんでしたね。

IKEPAN 1
――Uターンして良かったことはありますか?

朝章さん:津山に帰ってきて、自分のお店を開くことができて良かったです。お店がはじまってからは、以前津山に住んでいた頃よりも圧倒的にたくさんの人と関わるようになりました。あの人にも、あの人にも、あの人にも、自分のパンを食べてもらいたいと思うようになり、今はその人達のためにパンを作って生活が成り立っているのが本当に有難いことだと思います。

友美さん:私たちには息子が一人いるんですけど、子育ての面でも津山に帰ってきて良かったです。津山での子育ては本当に「神」です(笑)。おじいちゃんおばあちゃんが近くにいなかったらどうしてたんだろうって思います。2人のおばあちゃんがサポートしてくれているので、保育園が休みの日でも助かっています。

――修行先に倉敷を選んだ理由は?

朝章さん:その当時、嫁さん(このときは彼女)が倉敷にある専門学校に通っていたんです。僕が追いかけて倉敷に行ったような感じで(笑)、一緒に暮らしはじめました。

――修行先のパン屋さんはどうやって見つけましたか?

朝章さん:「倉敷 パン屋 求人」とスマホで検索して見つけたのが「BAKERY LAB KONPAN」(以下コンパンさん)というパン屋さんです。エピソードがおしゃれじゃなくてすみません(笑)。コンパンさんで働かせてもらったことが僕にとってのターニングポイントで、今までの自分を180度回転させられるような経験をさせて頂きました。コンパンさんじゃなかったら、今頃僕はパン屋さんをしていないんじゃないかなって思うくらい(笑)。最初から「独立したい」ということを伝えていたので、パン作りのことはもちろん、経営のことなどもご指導いただきました。コンパンさんはご夫婦でお店をされているので、教科書というか、僕たちの見本ですね。本当に魂を削ってパンを作っている方で、僕の親分です。

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――2年間の修行はどうでしたか?

友美さん:家の中では毎日心が折れる音が聞こえてきましたよ(笑)。

朝章さん:悔しくてお風呂場で泣いてたり(笑)。その当時は理不尽に感じていたことも、実際に自分でお店をやりだすと、あの頃親分に言われたことはその通りだなということに気付きました。理にかなっていました。

――今までの自分が180度回転したとありましたが、修行前と後ではそんなに違いますか?

友美さん:全然違いますね~(笑)。昔から優しいのは変わらないんですけど、フワフワしているところが結構あって、コンパンさんで働き出してからしっかりしました(笑)。芯が通りましたね。本当に親分のおかげです(笑)。

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――友美さんは専門学校で何を学ばれていたんですか?

友美さん:縫製を学んでいました。私も昔から「お店を出したい」という夢があって、手に職や技術を身につけたかったんです。専門学校を卒業したあとは、カバンの縫製工場に就職して働いていました。カバンの製作をしていて技術を磨くことはできましたけど、将来カバン屋さんを開いても、生活していくことは難しいと思っていて。私はこの先どうしたいんだろうって考えていたときに、彼が「パン屋さんを開く!」っていったので私ものっかっちゃえって(笑)。

ikepanについて

朝章さん:「ゆりかごから墓場まで誰でも食べられるパン」をモットーに日々パンを焼いております。2014年11月から2017年7月末までは、グリーンヒルズ津山のそばでテナントを借りてお店をしていたのですが、2017年9月からは新店舗に移転します。岡山で1番美味しいパン屋さんと言われるのは難しいので、『岡山で1番かわいいパン屋さん』を目指します(笑)!!

▼木々に囲まれたIKEPAN新店舗(津山市下横野2285-2)
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――移転のきっかけは?

友美さん:お店をはじめる前から、テナントではなくて自分達のお店を持ちたいなと考えていました。予算等の関係で、まずはテナントでお店をはじめてできるだけがんばって資金作りをして、このたび新店舗をオープンすることになりました。ここからが新たなスタートだと思っています。

――どんなお客さんが来られますか?

友美さん:ちっちゃいお子さん連れのお客さんが多いですし、おじいちゃんやおばあちゃんも来てくれています。

朝章さん:倉敷に出る前も販売業をしていたのでお客さんと関わることはたくさんあったんですけど、自分のお店をはじめてからは以前よりも一歩踏み込んだ感じでお客さんと関わるようになって、津山って本当にいい人が多いんだなーと感じています。

友美さん:私も以前販売業をしていて、お客さんと会話はするんですけど、でもそれは勤めているお店の看板を背負った接客なんです。お店をはじめてからは、そのままの自分で接することができているので、より深くお客さんと関われるようになったんだと思います。

朝章さん:うちにきてくれるお客さんは、本当にいい人ばかりなんです!

――ikepanのおすすめパンは?

朝章さん:不動の人気はカレーパンで、他にも白あんパン、クリームパン、メロンパンなど王道のパンが人気ですよ。

友美さん:クリームパンがたくさん並んだお皿ごとレジに持ってきてくれるおじいちゃんとか、塩あんぱん好きのおばあちゃんとかいらっしゃいます。

朝章さん:良く来てくれているお客さんの顔をしばらく見ないと少し心配になったりしちゃいます(笑)。

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――お店をしていて大変なことは?

友美さん:ケンカしたときですね。二人とも頑固者なので(笑)。今のところ意見が同じ方向のため、そこまでぶつからないのですが、ぶつかったときはどっちも譲らないので・・・。まわりのスタッフさんに気を使わせてはいけないと思い、険悪な雰囲気は出さないようにしていますが、スタッフさんが帰ってからはもう・・・(笑)。これは仕事上の大変さじゃないですね、夫婦間の話でした(笑)。

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朝章さん:夫婦でお店をしているので、いろんなことを任せやすいので助かります。

友美さん:旦那さんは人に気を使う性格なので、頼みたいことをスタッフさんに言えなくて、そのしわ寄せが私に全部きています。「また私かい!」みたいな(笑)。

朝章さん:言えないんですよ。。。平和でいたいので(笑)。

友美さん:朝5時起きはもう慣れましたし、自分達がやりたかったことを今やれているので、仕事上で大変だなーと感じることはあまりないですね。

朝章さん:バランスを取りながら、仕事も家族も大事にしていきたいです。

――ikepanのロゴや絵のデザインは誰がされているのですか?

友美さん:私が手書きでパパっと描いた絵に、旦那さんが「これいいね」って目を付けて来たり(笑)、「こんな感じで描いて」って指示が出たりします。ikepanで使っている鳥の絵は、私が専門学校に行っていた時に課題で描いたものです。

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朝章さん:スケッチブックに描いてあった鳥の絵を見て、気に入ったのでお店で使うことにしました。

友美さん:猫の絵は、「もう一個なんか欲しいんだけど」と指示が出て、何回かやりなおしもあって完成しました(笑)。最初からやりたいなと思っていたオリジナルグッズ(パンを入れるビニール袋やカッティングボード等)の作成を徐々にはじめていっています。

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――ikepanのこれからは?

朝章さん:ああしたい、こうしたいは頭の中にぐるぐるしていますが、そんなことはおいといて、ほそーくながーくお店に来てくれるお客さんの日常の中にずっとあり続けたいです。ありがたいことに「美味しい」と言ってきてくれるお客さんがいらっしゃるので、そのお客さんの為にパンを焼き続けれたらと思っています。

友美さん:お店にイートインスペースを作ってみたいです。前の店舗のときは、春とか秋とか公園に行かれる方がよくパンを買いに来てくださっていたんですけど、新店舗の周りにはそういった場所がないので、せっかく来ていただいたお客さんにゆっくりしてもらえるようなスペースを作れたらいいなと思っています。

朝章さん:あと、僕らは直島とか犬島とか瀬戸内の島が好きなんです。島ののんびりしているような空気感が僕にすごくあっていると思うので、老後は瀬戸内の島にお店を出せたらなと思っています(笑)。

友美さん:わたしもゆるりとした時間が好きなので賛成です(笑)。

▼ikepan店内には朝章さんが描かれた絵が飾られています
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津山のおすすめの場所

朝章さん:グリーンヒルズ津山がとにかくいいですよ!だだっ広いところとか、植えている木とか、公園としてのセンスがいいなーと思います。行ったことないですけどヨーロッパっぽい感じがします(笑)。最初からグリーンヒルズ津山の近くにお店を出したいと決めていたくらい、グリーンヒルズ津山が好きですよ。

友美さん:家から近いので、グリーンヒルズ津山にはよく散歩に行きます。ひとりでふらっと行ったり、家族でお散歩したり。なんだか空気が違うんですよね。澄んでいます。

Iターン・Uターンを検討中の方へメッセージ

朝章さん:僕がそうだったように、「これだ!」っていうきっかけがなくても別にいいと思うんですよ。「行ってみようかな」くらいの軽い気持ちでふらっと来てみると、僕がコンパンの親分に出会ったように、すごい出会いがあるかもしれないし、ないかもしれない(笑)。もしあったら、それで180度自分が変わるかもしれないですよ。

友美さん:移住先でお店をはじめようかなという方もいらっしゃると思います。奥さんって、お家の事もありますし、お店をやるとなると家計の心配もあると思うんです。でも、なんとかなると言うか、本当にお金がなくて貧乏だとしても、心は豊かでいられるんじゃないかなって。私の場合、会社勤めのときよりも、お店の準備をしているほうが結構楽しくて、先の不安はあるんだけど毎日充実していますよ。

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