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神谷浩司みたに こうじさん
2012年6月Uターン
出身地:津山市
現住所:津山市
職業:搾油製造者

初めて口にした津山伝統の菜種油。その衝撃でそのまま弟子入り。

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搾油製造者とはどんなお仕事ですか?

食物の花の種から油をつくる仕事です。
工場内の窯の中にいれて、種を煎って、昔ながらの製法で圧搾をしています。種は岡山県産のものをはじめ、全国のものを使っています。
創業70年近くなる神谷油脂製油工業所(以下:神谷油)の搾油機は昭和21年夏より毎年菜種の季節になると毎日気持ちよく動いてくれています。機械の製造元の会社がもうないので、手持ちの部品を入れ替えながらメンテナンスをしています。
油の圧搾の時期は、暖かい季節の方が油を搾りやすいので夏を中心に、作業を行っています。

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津山を出てから帰ってくるまで

津山の高校を卒業後、大阪にある専門学校に通い、音響と録音について学びました。
音楽が好きだったのでPA(コンサートなどの音を調整する仕事)を目指していましたが、録音の勉強のほうが楽しくなり、レコーディングエンジニアになりました。
専門学校を卒業後は東京で就職しCMの音声を作るなどの仕事をしていました。
その後、大阪に戻ってレコード屋さんでしばらく働きましたが、2011年の震災をきっかけに、暮らしのことや食べ物のことなど自分の中で心境の変化がありました。
実家の家族のことも気になっていて、身内の不幸も重なり、津山に帰ってきました。

今の仕事をはじめるきっかけは?

地元の友人(神谷油の師匠の親戚)から、ここの油のことを教えてもらいました。食べてみたら美味しいし、ビンのラベルのかっこよさにも衝撃が走りました。震災後から、手に取るものは自分で選ばないといけないという感覚なので、何も手を加えていないシンプルなものが逆にめずらしく、付加価値に魅力を感じました。
油は近所のおじいちゃんが作っていたことがわかり、そのまま弟子入りし、油の世界に入りました。

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油について思うこと

40年ほど前までは600件以上あった工場も現在ではうちだけとなり、昔ながらの製法で油を作っているのは、全国的にもめずらしいと思います。
師匠が戦争から帰ってきてはじめたここの油を、僕がこれからも引き継いでいきます。
今の油を基本として付加価値を加えていき、将来的には自分の工場を持ちたいとも考えています。
これからもっと多くの方に、健康のためにもいい油を適度に摂っていただきたいですね。

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休日の過ごし方と津山について

僕は温泉がすごく好きなので、休日は温泉めぐりをしています。写真を撮るのが趣味で、都会にいる時はスナップ写真が中心でしたが、津山に帰ってきてからは風景写真を撮ることが多くなりました。山にも登っています。
津山から一回外に出た人は、津山の魅力を感じていると思います。
今の津山市は若い人が頑張っていて、どんどんおもしろい街になってきています。
僕も油で頑張ります。