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2023年7月29日(土)・30日(日)の1泊2日で、津山市内を巡る『岡山県津山ぐらし移住体験ツアー』が開催されました。応募多数により抽選で選ばれ、全国各地から集まった17名の参加者と巡った、津山の人・モノ・暮らしが分かるツアーをレポートします!
目次
ツアー行程
1日目の農業体験&BBQ、2日目の町屋改修DIYや作州絣作りなど、津山ぐらしをイメージしやすい魅力的な体験を中心に組み立てたツアー内容。見て、聞いて、食べて、作って、津山市を満喫しました。
【1日目】
天候にも恵まれ、集合したホテルから出発です。
ツアーへの期待を胸に、バスへ乗り込みます。
まずはIJU(移住)コンシェルジュの石坂から、参加者へご挨拶。
休憩スポットでのスタッフとのお喋りも弾みます。
農業体験~豊かに実った、ナス&ヤングコーンの収穫へ~
快晴の中、集合したホテルからバスで加茂町へ移動。豊かな自然に恵まれたこの地区は、昔から農業や林業が盛んです。家庭菜園や農業に関心の高い参加者も多く、車窓に広がる景色に期待は高まります。農家民泊も営む”やました農園”で、収穫体験スタート。代表の山下さんに食べ頃サインの見分け方や、収穫方法などのアドバイスを受けながら、めずらしい白ナス・紫に輝く千両ナス・実がぎっしりつまったヤングコーンをそれぞれに収穫。初めて自分の手でハサミ摘みしたという参加者もいて、充実感に満ちた時間となりました。
グループに分かれて、収穫作業を開始!
加茂地区の魅力、野菜の美味しさ&栽培の楽しさ、山下さんの話は尽きません。
めずらしい白ナス。少し厚めにスライスしてステーキにするととっても美味。
畑の中に入って、それぞれに収穫を楽しみます。
とれたて野菜の瑞々しさや香りを味わえるのも、農業体験の醍醐味。
参加者全員が入ることができる、広く整ったやました農園の畑。
奥津川ラビンの里でBBQランチ~先輩移住者とも交流~
今回初の試みとして、先輩移住者と情報交換できる「移住者カフェ」もランチタイムに同時開催。なごやかな雰囲気の中、参加者と先輩移住者の会話も弾みます。「ご近所付き合いはどんな感じですか?」「住まいや仕事はどうやって探されました?」「不便を感じることはありますか?」「津山ぐらしに必須なことって何ですか?」など、参加者の率直な質問に先輩移住者が真摯に答えていました。参加者からは「知りたかったことが全部聞けて、すごく参考になった」「気をつけるべきポイントをたくさん教えてもらえた」と、実り多いランチだったという声が多く聞かれました。
お肉&野菜いっぱいな食べ応えたっぷりのビビンバ。
香ばしい香りに「おいしそ~」と声が上がります。
やました農園のとれたて野菜も並びます!
別皿で提供された、つやま和牛。皆で舌鼓を打ちました。
炭の選び方から置き方まで、丁寧な説明・実演でした。
つやま和牛・津山のアウトドア情報
市内中心部から車で30分程度で行くことができる奥津川ラビンの里は、人気のアウトドアスポットです。BBQだけでなく、キャンプや渓流遊びもできるので、週末は多くの家族連れで賑わっています。今回はアウトドアで役立つ火起こしのコツも教わったので、スマホで動画撮影する参加者も。山をマウンテンバイクで駆け抜ける、中国山地ならではのアクティビティやイベントの紹介もあり、津山の自然を満喫できるオフタイムの過ごし方を知ることができました。
<参加者の感想>
「つやま和牛は柔らかく、旨味がしっかりあるのにさっぱりしてるから何枚でも食べられる!」「さすが古くから和牛の産地だっただけあって、サシと赤身のバランスが絶妙」「野菜も瑞々しくて美味しい。こんな新鮮な野菜が毎日食べられるなんて、すごく贅沢!」など、津山食材のクォリティーの高さに驚く参加者の声が多数ありました。
1日目のまとめ
夕方には市内中心部に戻り「つやま自然のふしぎ館」や「鶴山公園」などを観光。ふだん目にすることのない、世界各地の動物の実物はく製を中心に、化石・鉱石類・貝類・昆虫類、人体標本類等約20,000点の展示された館は見応えたっぷり。館長のガイダンスも受け自然科学を堪能した後は、鶴山公園を散策。観光ボランティアガイドの歴史解説を聞きながら、時折吹き抜ける爽やかな風に助けられ、約160段の階段を登り天守台へ。市街地を一望しながら、この地の歴史に想いをはせました。津山の自然・食・歴史をギュッと凝縮して体験したツアー1日目は、ここで無事終了となりました。
館長からこの館の歴史や見所など、しっかりレクチャーいただきました。
実物大の剥製は迫力満点!世界各地の動物を間近に見ることができます。
高く積み上げられた立派な石垣を見ながら、一段一段登っていきます。
鶴山公園からのぞむ市街地は、一見の価値ありです。
天守台からの美しい眺めに、参加者もしばし言葉を失いました。
【2日目】
みんなすっかり打ち解けて、2日目も元気に出発!
トライアルステイできる「城東地区」の町家を見学
最長2週間(1組、3~7日以内:10,000円、8~14日以内:20,000円)、城下町の町家で津山ぐらしをお試し体験できます。町家は津山駅から約2kmの場所にあり、家具・家電付きの3LDK。貸出自転車2台に駐車場を完備。モバイルWiFiも貸出可能です。見学した参加者も「洋室を仕事部屋にして、外の町並みを見ながらリモートワークしたいなぁ」「仕事や住まい探しの時にはぜひ利用したい」と、好評でした。
【お問い合わせ・申し込みは】
津山ぐらし移住サポートセンター
Tel:0868-24-3787
E-mail:iju@city.tsuyama.lg.jp
城東地区の歴史、町家の外観やつくりについて説明を受けます。
国の有形文化財に登録されている、旧梶村家住宅も見学。
江戸時代の町並みが残る、城東地区を散策。
主婦にとって台所は大事なチェックポイント。
「城東地区」の人気豆腐店でランチ
市外からも多くの人が訪れる、人気の早瀬豆腐店。津山からも近い美作市でとれた大豆と、瀬戸内海産の天然にがりを使用して、ひとつひとつ手作りされたお豆腐は絶品です。津山食材もふんだんに使われたランチ御膳は見た目も美しく、食べ応え十分。ボリュームはあるのにヘルシーなので「女性にはすごく嬉しいですよねー」と参加者にも好評でした。趣ある城東地区の町並みや見学した旧家の美しさについてなど、テーブルごとにお喋りも弾み、充実のランチタイムとなりました。
町家をリノベーションして店舗にした早瀬豆腐店。
散策したエリアや津山城下町の見所をチェック。
食べる前には忘れず写真撮影。
ワークショップ①~「城西地区」のまち歩きと作州絣づくり体験~
ワークショップ会場まで、重要伝統的建造物群保存地区にもなっている城西地区をまち歩き。古くは出雲街道として栄えた、江戸時代の面影を残す貴重な町並みを楽しみました。
作州絣は岡山県北を中心に受け継がれ、おしゃれでモダンな柄が多いのが特徴。県の郷土伝統的工芸品にも指定されています。今回は2名の参加者が手織りのコースター作りに挑戦。1時間弱でとても素敵な作品が織り上がりました。保存会会長でもある日名川先生方の丁寧な指導もあり、参加者2人もすぐに夢中に。「楽しくて、あっという間でした」と手織りの面白さに魅了された時間となりました。
マンツーマン指導でコースターづくりをスタート。
ゆっくりと丁寧に作業を進めるのが、きれいに仕上げるポイント。
小さな織り機も可愛く、童心に帰って作業を楽しみます。
保存会会長の日名川先生・スタッフの皆さんと記念撮影。
ワークショップ②~古民家DIY体験~
城西地区の古い町家で、地域おこし協力隊の岡さんと一緒に改修作業を行いました。”床下基礎づくり” ”本棚づくり” ”床仕上げ”の3チームに分かれ、作業をスタート。狭い床下スペースに身をかがめ、水平器を頼りに基礎を丁寧に積み上げる床下作業。説明書を見ながら、2人1組での本棚づくり。断熱材を隙間なく敷き詰め、人工芝風フロアマットを敷いて仕上げる床作業。これら3種の改修DIYを交代しながら順に行いました。このDIY体験を一番楽しみにしていたという参加者も多かっただけあって、暑い中でもみんなで気持ちの良い汗を流すことができました。
岡邸の入口で改修作業の概要を説明。
床下の基礎づくり。本格的なDIY作業は初めてなので、慎重に進めます。
隙間なく断熱材を敷き詰められるよう、念入りに計測&印付け。
失敗できないので、作業する表情も真剣!
2人で協力して、短時間で本棚を作り上げます。
きれいに敷き詰められた断熱材とフロアマット。仕上がりにみんな大満足。
本棚もいくつもでき上がりました。
綿から糸が紡がれていく様子に「わぁ不思議~」と声が上がります。
糸紡ぎも体験。切れずに均等な糸にするには熟練のテクニックが必要です。
2日目のまとめ
全国から鉄道ファンが訪れる「津山まなびの鉄道館」では、蒸気機関車やディーゼル機関車などを間近で見学。運転席まで入って見ることができ、記念撮影にもぴったりなSNS映えするスポットもいっぱい。スマホ撮影する参加者が多く見られました。さらに津山の新鮮食材がたくさん集まった「地産地消センター サンヒルズ」でお買い物。フレッシュな果物や野菜はお土産にも喜ばれます。地元の祭りを華やかに彩る、様々なだんじりを見ることができる「津山城下町歴史館」も見学し、2日目も見所たっぷりのツアーとなりました。
実車がずらりと並ぶ姿は圧巻。思い思いに見学しました。
見学の合間のおしゃべりも楽しい時間。
多くの旅客列車用蒸気機関車に装備された、実寸台の動輪と記念の1枚。
見て、乗って、触って、貴重な鉄道遺産について学びました。
大きい!重い!と野菜選びにも歓声があがります。
何を買ったの?と互いに情報交換。旬の桃を絶対買うと決めていた参加者も。
各地区それぞれに特色があり、意匠の凝っただんじりが並びます。
だんじりに込められた願い、表現されている物語など説明に耳を傾けます。
大正時代の貴重なレンガ舗装が見つかった翁橋。
参加者の声
<寺島さん:愛知県在住>
岡山の良いところや魅力的な情報を聞くことが重なり、緑豊なところに住みたいという夢もあって、今回のツアーに応募しました。加茂地区の風景は理想どおりで、自然と共にゆったりと土に触れながら生きていきたいと、とても心惹かれています。今回、ご近所付き合いや住まい探しについてなど、気になっていたことを先輩移住者さん達にすごくフランクに聞くことができたので、参加して本当に良かったです。ただ、津山ぐらしには車が必須ということも教わり、もう何年も運転していないので、それだけが気になっています。自分の理想に近い暮らしを実現できるよう、これからも動いていきたいです。
<酒井さんご夫妻:大阪府在住>
人口の密集した都市部は災害リスクが高く、このままの生活を続けることに不安があり、まずは2拠点生活ができる場所を見つけたいと、応募しました。岡山は災害が少なく、さらに津山市は大阪から2時間半で移動できる好立地。自然豊かなので家庭菜園などしておけば、災害時にも安心です。「移住者はやっぱりよそ者扱いされるのかな」という不安がずっとあったのですが、ツアーに参加して「こんなにもウェルカムで、あたたかく迎えてもらえるんだ!」と実感しました。それが今回の一番の収穫です。今後はより具体的に、生活の基盤をどう作っていくのか、移住に際してどんな行政サポートが受けられるのかなど、コンシェルジュのお2人に相談して進めていきたいと思います。
ツアーでの楽しかった体験をたくさん語ってくれた、酒井さん。
色々試しながら、大阪と津山の2拠点生活をスタートさせたいと話す酒井さん。
津山の魅力を存分に味わえたツアーだったと話してくれた酒井ご夫妻。
津山市産業経済部 仕事・移住支援室
IJUコンシェルジュ 小林三紀恵・石坂めぐみ
東京や大阪などでの出張相談会やオンラインでの説明会も行っておりますので、気軽にお電話やメールでお問い合わせください。津山の良いところも不便なところも率直にお話させていただきます。ネットやマスコミ情報だけで判断せず、移住をお考えの際はぜひ一度津山へお越しください。個別対応ももちろんOKですので、津山ぐらしのリアルを知っていただき、後悔のない移住のお手伝いができればと思っています。
IJUコンシェルジュ 小林三紀恵・石坂めぐみ
移住に関するお問い合わせは『津山ぐらし移住サポートセンター』へ!
お気軽にご連絡ください。
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Tel:0868-24-3787