立ち止まった時間が教えてくれた本当の夢
泣きながらミシンを踏む私を包み込んだ、津山のあたたかさ
小林 寛美さん
【前居住地/出身地】福島県河沼郡会津坂下町 【現住所】岡山県津山市 【職業】ミシンオペレーター(デニム縫製)
【前居住地】福島県河沼郡会津坂下町
【現住所】岡山県津山市
【職業】ミシンオペレーター(デニム縫製)
移住のきっかけ
中学生からずっと卓球に打ち込み、大学も体育系へ。卒業後は海外留学するつもりでいました。
しかしコロナ禍で進路変更を余儀なくされ、さらに同じ時期に病気も患い、自分の未来がまったく見えなくなってしまうような状況を経験しました。
でもその時間が「せっかくなら、やってみたかったことに挑戦しよう!」と自分を見つめ直す転機となったんです。
昔からものづくりが好きで、特に服作りには憧れがありました。
自分が作った服を、大切な友人や家族に着てもらいたい。そんな思いから未経験でも飛び込める環境を探し、津山にあった「内田縫製」に出会いました。
福島の地元から新潟空港へ出て、飛行機で大阪へ。大阪からは高速バスで津山に向かい、工場見学させてもらいました。
距離はありますが公共交通機関で楽に移動でき、津山広域事務組合からの交通費支援もあり、とても助かりました。
職場は明るく、年齢や役職の壁を感じさせない、とても風通しの良い空間。
次々とジーンズが縫い上がっていく光景を間近で見て「私も誰かに長く愛されるものを作りたい」と強く心が動きました。
帰りのバスに乗る頃には、ここで働く決意を固めていました。

現在のお仕事について
「巻き縫い」という特殊ミシンを使って、ジーンズの後ろ身頃を縫い合わせる工程を担当しています。
ミシンに触れるのは中学の家庭科以来。
最初は専門用語も分からず、布の地の目も考えずに裁断してしまったりしたことも。
縫い直しのデニムが段ボールで何箱も戻ってきたときは、悔しさと申し訳なさで涙が止まりませんでした。
私が泣きながら作業する横で先輩たちは嫌な顔ひとつせず、残業してミスをカバーしてくれました。
今は「他の工程に絶対迷惑をかけない」「縫い切れないものは残ってやり切る」覚悟でミシンに向かっています。
昨年の大阪でのポップアップイベントでは接客も経験しました。
「このセットアップを絶対買おうと決めて来たんです」とうれしそうに話してくれたお客さんの顔が忘れられません。
これほどまでに強い想いを持ってもらえるジーンズ作りに自分が携われていることに、確かなやりがいと誇りを感じています。

津山の魅力
この街の魅力を一言で言うなら、「人」です。
良いことも悪いことも率直に言葉にしてくれるので、コミュニケーションで悩むことはありません。
オープンマインドで接してくれるから、心の距離が縮まるのも早い。よく職場の先輩に「ご飯に行きましょ」と自分から声をかけるほどです。
先輩たちとの時間に、どれだけ元気をもらったかわかりません。
自炊をしているので、先輩が「これ食べる?」と瑞々しい夏野菜を分けてくれたり、奥さんのお父さんが毎年甘いほかほかの手作り焼き芋を差し入れてくれたりも。
親や祖父母のように接してくれるあたたかさが、この土地には根付いています。
実際に暮らしてみて驚いたのは、津山はお肉が別格においしいということです。
どこの焼肉屋さんに入っても間違いがなく、実家で食べることのなかった部位やホルモンも大好物になりました。
気候の面でも、地元に比べて圧倒的に晴れの日が多く、突き抜けるような青空を見るだけで毎朝テンションが上がります。
四季がはっきりしていて、冬は福島より暖かく過ごしやすい。周囲をぐるりと囲む山々の風景も実家と似ていて心地よく、不便を感じることなく自然体で暮らせています。

これからのこと
仕事においては、任せてもらえる工程をさらに増やしていくことが目標です。
会社が休みの土曜日は、自由にミシンや機械を使わせてもらえるので、親や友人にジーンズを作ってプレゼントしています。
今日着ているこのカバーオールとジーンズも、自分で作ったものです。
確かな技術力を身につけ、いつかオーバーオールやGジャンをゼロからすべて自分で縫い上げて、着られるようになりたいと思っています。
プライベートでの課題は、オンとオフの切り替えですね。
つい仕事に夢中になってしまうので、会社を出たら頭を空っぽにするのが今年の目標です。
座り仕事が多いので、スポーツジムなどに通って、職場の外にも友人関係を広げていきたいなと思っています。
会社のみんなが「休みの日は寂しくない?」「津山での暮らしは楽しめてる?」と家族以上に気にかけてくれるので、プライベートも充実させて、早く安心させてあげたいというのも密かな目標です。

移住を考えている方へのメッセージ
少しでも移住や新しい環境へのチャレンジに迷っているなら、とにかく一度津山に来てみてください。人も天気も、本当にあたたかくて明るいです。
以前、私の姉を「きっと気が合うと思うよ」と先輩に紹介したら、LINEのやり取りだけで意気投合し、初対面で2人だけで直島へ出かけたくらい、ここには気さくで人をすんなりと受け入れてくれる土壌があります。
そして、「別格においしいお肉」も自分の舌で確かめに来てください。
もし少しでもものづくりに興味があるなら、ぜひ私たち内田縫製の工場へも見学にいらしてください。ショップも併設されているので、試着も楽しめます。
まずは週末の旅行気分でもかまいません。この津山という街のあたたかい空気感が、次の一歩を踏み出す勇気をきっと与えてくれるはずです。

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『珈琲』発祥のまち津山でホッとな生活しませんか?




