移住のきっかけ

結婚を機に津山市に移住しました。
結婚前に一度しか訪れたことがなく、津山のことをほとんど知らないまま新生活がスタートしましたが、盆地特有の気候やクルマ社会であることなど、出身の群馬県にとても似ていたので、馴染みやすかったです。
群馬でとても苦手だったからっ風もなく、津山はすごく過ごしやすいなと感じています。
すごく驚いたのが、食文化です。古くから肉食文化が根付いている土地だけあって、お肉がとても上質。
日々の食卓で、牛肉がこれほど頻繁に食べられていることにびっくりしました。
日本国内ならどこもそう変わらないだろうと思っていましたが、食に関しては良い意味でのカルチャーショックがありました。

現在のお仕事について

津山駅北の商店街、ソシオ一番街の近くで、国内外のクラフトビールとアジアの輸入食材を取り揃えた ”憂晴市場(うさばらしいちば)” を経営しています。

移住後1年ほどして、店をオープンさせました。私の ”好き” と ”こだわり” を詰め込んだお店になっています。

商品の販売だけでなく、立ち飲みスペースもあるので、各種サワーやおつまみ、ラッシー・チャイ・コーヒーなども店内でお召し上がりいただけます。

11時から19時の営業なので、カフェ感覚で来られる方・昼飲みされる方・仕事終わりの一杯を楽しまれる方など、来店スタイルはさまざまです。
この近辺は昼間に開いているお店が少ないので、軽く食事もできて飲むこともできると旅行者にも喜ばれています。

クラフトビールは120種類程度を扱っていて、半数はアメリカンクラフトビール。私が好きな西海岸のものが多いです。残り半数は日本、カナダ、ニュージーランドなど、各地の特色あるものを揃えています。
奥深いクラフトビールの世界を一人でも多くの方に楽しんでもらえたらと、日々接客しています。

津山の魅力

とにかく人があたたかいということです。お客さんも仕事で知り合う人も優しく、思いやりのある人が本当に多いです。
新しいものや馴染みのないものは受け入れない、頑固な人も多いとも聞いていたのですが、そんなことはまったくありませんでした。
移住してから、ソシオ一番街で恒例の地ビールフェスタのお手伝いなどをする中で、どんどん津山の人を好きになりました。
長年の夢だった自分のお店をオープンすることができたのは、人間関係にも恵まれたからというのもあります。

もう一つ津山の魅力として挙げるなら、整備された使いやすいキャンプ場が多いという点です。
ソロキャンプも趣味なのですが、女性でも安心して楽しめる施設がたくさんあります。
津山でのキャンプ中に生まれて初めて、流れ星を見ました。満点の星空の下で飲むクラフトビールの味はまた格別なので、ぜひ試してみてください。

これからのこと

常連さんをもっと増やして、津山の人が気軽に立ち寄ってクラフトビールを楽しんでもらえるお店にしていきたいです。
シーズンごとのオススメ商品を打ち出したり、ビール好きに刺さるPOPづくりなど、まだまだ工夫できることは多くあります。
クラフトビールならではの香り・苦味・コクや濃厚さ、醸造のこだわりや歴史など、ワインやウィスキーにも引けを取らない魅力をたくさんの人に伝えたいと思っています。
地ビールフェスタなど地域のお祭りにも積極的に参加して、おいしいクラフトビールを知っていただく機会も増やしたいですし、この中心地エリアを一緒に盛り上げていきたいです。

プライベートでは、これだけ自然豊かなところで暮らしているので、大好きな犬と一緒に暮らしたいです。
公園やドッグラン、ペット同伴OKな施設やお出かけスポットも充実しているので、昔から好きなダックスフンドと津山ぐらしをより一層楽しみたいと思います。

移住を考えている方へのメッセージ

「晴れの国おかやま」と呼ばれているように、津山もとても暮らしやすい気候です。
移住に対する不安はいろいろあるとは思いますが、安心して来てください。知らない土地だからこその発見と出会いを一緒に楽しみましょう。
「よそ者と思われているんだろうな…」と自ら壁は作らないでください。相手にも同じように壁を作られてしまいますから。
無理のない範囲で、自分から人や地域に関わろうとしていけば、皆さんあたたかく迎え入れてくれます。
私は地ビールフェスタを手伝ったり、インドカレー屋さんで働いたりと、自分の「好きなこと」を軸に動いたことで、楽しみながら津山に溶け込んでいくことができました。
自分の好きなことや得意な分野を生かして、あなたらしい津山ぐらしを満喫してくださいね。